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映画【鬼滅の刃】無限城編第一章の海外評価は?アジア各国レビュー

日本で絶賛上映中の映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』。

海外はすでに韓国・台湾・タイ・ベトナム・インドネシアなどアジア圏で上映されており、9月12日の北米・英国・インドを皮切りにヨーロッパでも順次上映される予定だそうです。

海外での反応は、「映像が美しい」「戦闘シーンが大迫力」など、作画・音響・臨場感は満場一致で絶賛。

一方で「長すぎる」「回想が多くテンポが悪い」「前半の構成が緩慢」という指摘もあります。

海外サイトの評価をみてみましょう。

目次

Screen Daily(英国)の評価

鬼滅の刃-炭治郎

英国ではまだ公開されていません

新規向けの説明は概ね丁寧だが、呼吸法や複雑な人物関係など濃い設定は初見にはやや難解かもしれない。

外崎春雄はアニメーション監督の松島晃とタッグを組み、テレビアニメよりも少し暴力的で豊かなワイドスクリーン映像と躍動感あふれるアクションシーンを生み出している。

これらに加え、梶浦由記と椎名豪による力強い音楽が『無限城』に映画的なスケールと洗練を与えている。

戦闘シーンは独創的で、広大な(まさに無限とも言える)城の要塞は圧倒的なビジュアルを誇り、感情を大きく揺さぶる。

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HardwareZone.com(シンガポール)の評価

3時間近くも続くが、この映画は決して飽きさせない。

次から次へと波のように押し寄せるバトルは、時に圧倒的な勢いで襲いかかり、時に息つく間を与えてくれる。

これは単なるボス戦の一覧ではなく、各ラウンドが全員と観客をさらに押し上げる試練の連続のようなものだ。

猗窩座の回想シーンは感動的ではあるが、あまりにも長いため、だらだらとしてしまう。

彼の過去は悲劇的で、確かに彼のキャラクターには深みを与えているが、映画というフォーマットではペースが薄れてしまう。テレビシリーズであれば、より効果的な展開になっただろう。

Ufotableの制作技術は期待通り、あるいはそれ以上に圧倒的。

手描きアニメーションとCGの融合は完璧で、照明が全てを生き生きとさせる。

壊れたタイルに反射する炎の輝き、暗闇で閃く刃、細部までこだわり抜かれた描写が観る者を否応なく引き込んでいく。

これは、可能な限り大きなスクリーンで観るに値する映画だろう。

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NYLON MANILA(フィリピン)の評価

シリーズ作品の中でも最新作『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』ほど殿堂入りにふさわしい作品は他にない。

この映画全体がまさに目を見張るような美しさであることは強調しておかなければならない。

浮世絵アートスタイルを基にした独自のビジュアルに、色とダイナミズムを最大限に強調。

刺激的なエレクトロ・オーケストラサウンドトラックと組み合わせることで、感覚を限界突破しそうなほど、派手で一切手加減のない視覚と聴覚の饗宴が展開されている。

静かな場面も省略せず、アクションが多いシーンでも会話が多いシーンでも、すべてのシーンに同じレベルの細心の配慮が払われている。

アニメーションはまさに幻想的である一方、そこから盛り上がるアクションシーンは、長々とした説明のせいで停滞しがちだ。

タイミングの悪い回想シーンが高まる緊張感と勢いを削ぎ、ぎこちない視聴体験を生み出し、もっと良い演出があったのではないかと考えさせられる。

公平を期すために言えば、頻繁な回想シーンには確かに意味がある。

アニメーションがアクションシーンで輝くなら、キャラクターはそこに至る背景によって輝くのだ。

『鬼滅の刃』には膨大なキャスト陣が揃っており、『無限城』では、特に目立つキャラクターたちのストーリーが戦闘中に肉付けされる。

これは緊張感を高めるだけでなく、彼らが戦う動機を深め、戦いに意味を持たせている。

隠された過去から掘り起こされた会話まで、観客は純粋な感情の瞬間を味わうことができ、鬼滅隊であろうと鬼であろうと、キャラクターたちへの愛を深める時間を与えてくれる。

回想シーンは映画に息抜きの時間を与え、炭治郎が鬼と数分間激しく戦うのを見た後では、心が張り裂けるような感覚に心地よい休息を与えてくれる。

物語の展開の大部分が回想シーンで語られるため、ところどころ繰り返しになっている部分もあるが、少なくとも各戦闘の背後にある感情的な緊張感を伝えるという役割は果たしている。

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ExtMovie(韓国のコミュニティサイト)の評価

韓国は公開から日が浅い(2025年8月22日公開)ため大手サイトの評価が見つかりませんでした。

週末の興行ランキングでは1位を記録しています。

コミュニティサイトExtMovieのユーザーレビューでは、好意的な意見が多く、特に作画・アクションについて「シリーズ最高水準」「最終章にふさわしい出来」との声が多く見られます。

  • アクション演出のキレと映像の作り込みがすごい。
  • 長尺でも体感は短い。

否定的な意見は他の国と同様でした。

  • 回想シーンが多い
    感情の深掘りを評価する声がある一方、「盛り上がった瞬間にブレーキがかかる」との指摘も複数。
  • 物語構成が初見には向かない
    すでにある程度の内容を知っている前提で構成されており、単体映画としては「構造的な弱点」があるとのコメント。

「鬼滅の刃 無限城編 第一章」海外の評価まとめ

ほかにもたくさんの評価記事がありましたが、映像の美しさについては最大級の評価がされているように感じました。

「多い」と言われている回想シーンについては、フィリピンのNYLON MANILAが弁解してくれている「キャラクターはそこに至る背景によって輝く」というとおりだと思います。

でもやっぱり「155分は長すぎる」という意見が目立ちますね 笑

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