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オニヤンマの虫除けは蚊にも効果ある?効きやすい虫と効きにくい虫

数年前から流行っているオニヤンマ型模型の虫除けグッズ。

実地検証では「アブに効いたが蚊には効かない」という報告が複数あり、万能の虫除けではないと言われています。

オニヤンマ型の虫除けがどの虫にどの程度効果があるのか、効果検証と正しい使い方を調査しました。

目次

オニヤンマ虫除けは蚊に効果ある?

オニヤンマ

結論から言うと、オニヤンマ型の虫除けグッズ単体では蚊に効きません。

なぜかというと、蚊は生物の呼気(二酸化炭素)・体臭・体温に寄ってくる習性が強く、視覚で行き先を決める昆虫に比べると効果が出にくいのです。

研究では、蚊はヒトの吐く二酸化炭素を感知し、それによって視覚・嗅覚が敏感になることがわかっています。

仮想空間装置の実験で、CO2が蚊の感覚を研ぎ澄ますことが明らかに(花王)

つまり蚊は呼気(二酸化炭素)の無い状態では周りをあまり見ていないのです。

人間が身につけて呼吸することによってはじめて効果を発揮するということになりますが、見えない位置から静かに近づいてくる蚊が相手ではどこに装着すればいいのか思いつきません。

頭と両手両足、最低5個のオニヤンマ虫除けが必要になりますね 笑

オニヤンマ虫除けの効果が出やすいと言われている虫は?

あまり効果が無さそうな蚊に対し、アブ・ブヨ・ハエには「オニヤンマ虫除けが効いた」という声をよく聞きます。

アブ・ブヨ・ハエの行動は視覚の影響が大きく、天敵のシルエットを確認すると避けていくと言われています。

ただしこれについては科学的な根拠が無いので、あくまでも人間の体験談に基づく感想ということになります。

ちなみに黄色と黒の模様は「警戒色」と呼ばれ、他の昆虫を寄せ付けない効果がありますので、単にカラーリングの影響かもしれません。

オニヤンマ虫除けが効きやすい虫と効きにくい虫

オニヤンマ虫除けがアブやブヨ・ハエに効きやすいということで、その効果を最大化するためにはまず虫たちの目に付きやすい位置に配置する必要があります。

オニヤンマを「周囲に吊るしておく」+「頭の上や顔周りに配置」と併用することで虫除け効果が体感しやすいようです。

「ハチに効いた」という感想も多いのですが、これも実際には科学的な根拠がありません。

オニヤンマはスズメバチの天敵と言われていますが、スズメバチとオニヤンマはお互いに捕食関係にあるため、逃げ出すどころか寄ってくる可能性もあります。

ということで蚊と同様にハチへの効果はあまり期待しない方がよさそうですね。

ちなみに、ハチも蚊も黒いものに反応しやすいらしいので、アウトドアで楽しむ時は黒っぽい服装をしないように注意した方が良いようです。

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