ノストラダムス(本名:ミシェル・ド・ノートルダム、1503-1566)は、フランスの医師・占星術師で、『予言集』(レ・プロフェシー)という書物を著しました。
この書物には、四行詩(カトラン)の形式で書かれた予言が収められており、これが「ノストラダムスの大予言」として知られています。
このなかの「1999年7の月 空から恐怖の大王が降りてくる」という一文が話題となり、日本中の人々を震え上がらせることになったのです。
ノストラダムスの大予言とは

主な特徴
- 全10巻、各巻100編の四行詩で構成(一部欠落あり)
- 古フランス語、ラテン語、ギリシャ語が混在
- 意図的に曖昧で象徴的な表現が使われている
- 具体的な年代や地名は暗号化されている
有名な予言の例
- 1666年のロンドン大火
- フランス革命
- ナポレオンの台頭
- 第二次世界大戦
ノストラダムスの予言は、その曖昧さゆえに様々な解釈が可能でした。
後世の出来事に当てはめて解釈されることが多くあり、特に「1999年7月に降りてくる恐怖の大王」に関する予言は日本でも大きな話題となりました。
1999年7月、空から恐怖の大王が降りてくる
恐怖の大王について書かれているのは、ノストラダムスの『予言集』第10巻第72番に記された四行詩です。
L’an mil neuf cens nonante neuf sept mois,
Du ciel viendra un grand Roy d’effrayeur,
Ressusciter le grand Roy d’Angolmois,
Avant apres Mars regner par bon heur.
古フランス語の詩を日本語に訳すと以下のようになります。
1999年7の月に
空から恐怖の大王が降りてくる
アンゴルモアの大王を蘇らせるために
その前後にマルス(戦争の神)が平和の名のもとに統治するだろう
この詩については様々な解釈がされていました。
たとえば、終末論的な解釈では
- 核戦争による人類滅亡
- 巨大隕石の衝突
- 宇宙人の侵略
政治的に解釈すると
- 独裁者の出現
- 大規模な戦争の勃発
自然災害説もありました。
- 大地震や火山爆発
- 気候変動による災害
現代の研究者の多くは、これらの予言を文学的・歴史的な文献として扱っており、実際の予言能力については懐疑的な見方が一般的です。
ノストラダムスの大予言で多くの「的中」とされる事例は、後付けの解釈や偶然の一致と考えられています。
ノストラダムスの予言は、歴史的・文化的な興味深い現象として研究されていますが、科学的な根拠に基づく予言とは考えられていません。
ノストラダムスの大予言と「私が見た未来」
結局、1999年7月には特に大きな災害や異変は起こりませんでした 笑
この結果、ノストラダムス予言への関心は急速に薄れていくことになるのです。
でも、ノストラダムスの大予言が年号の解釈を間違えていた可能性もありますよね。
そういえば漫画家のたつき涼先生が『私が見た未来』という漫画で2025年7月に起こる災害を予言していると話題になりました。
7月?
もしかしてこれは・・・
実際のところたつき涼先生本人が「SNSなどで“2025年7月5日に大災難が起こる”と拡散されているようですが、私自身は、2025年7月に災難が起こるという夢を見ただけで、日付までは特定しておりません。」と語っているのです。
【たつき諒氏が独占告白】「あの本は予言ではない」…迫る7月5日、“大災害騒動”について明かした本音
2025年7月、本当になにかが起きるのでしょうか。
ノストラダムスの大予言と同じように、過ぎてしまえばすぐに忘れ去られてしまうのでしょうけどね。