「今夜こそぐっすり眠りたい」そう願いながら、天井をじっと見つめている夜はありませんか?
現代社会で働く私たちは、仕事のストレスや生活リズムの乱れから良質な睡眠を取ることが難しくなっています。
そんな中、世界的に注目される睡眠学者・柳沢正史筑波大学教授が提唱する「15秒呼吸法」が、眠れない夜の救世主として話題を集めているのです。
睡眠学者・柳沢正史教授とは?

睡眠に関する数々の研究成果で知られる柳沢正史氏。
1960年5月25日生まれ、東京都練馬区出身。
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長・教授、文化功労者。筑波大学基礎医学系講師、京都大学医学部講師、テキサス大学ダラス校サウスウェスタン医療センター教授などを歴任。
株式会社S’UIMINの取締役CSO会長。
睡眠に対する新たな発見をした柳沢氏は、ノーベル賞候補だと言われています。
なぜ柳沢氏の研究がこれほど注目されているのでしょうか。
オレキシンで世界の睡眠を変えた
柳沢正史氏がノーベル賞候補と呼ばれる理由は、彼が発見した「オレキシン」という神経伝達物質にあります。
1991年に渡米した柳沢氏は、後輩の櫻井武氏とともにオレキシンを発見し、この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから本格的に睡眠学の研究を開始しました。
このオレキシンの発見は、それまで謎に包まれていた「眠気」のメカニズムが、科学的に解明される道筋を示したのです。
オレキシン受容体拮抗薬という新しいタイプの睡眠薬が開発され、従来の睡眠薬とは異なる作用機序で、より自然な眠りを促すことが可能になりました。
柳沢氏の研究は理論だけでなく、実用的な治療法にも直結しているのです。
現在、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)の機構長として、「眠気」の神経科学的な実体や、なぜ我々は眠らなければならないのかという根本的な謎の解明に取り組んでいます。
眠れないときの「15秒呼吸法」が眠気を誘う
注目したいのが、柳沢氏が推奨する眠れないときの「15秒呼吸法」です。
この手法は、2024年8月27日放送の『あさイチ』で紹介され、なかなか眠れない時に試してみたい有効な呼吸法として話題になりました。
15秒呼吸法のやり方
- 仰向けに横になり、全身の力を抜く
- 鼻から4秒かけてゆっくりと息を吸う
- 7秒間息を止める
- 口から4秒かけてゆっくりと息を吐く
- この15秒のサイクルを3~5回繰り返す
この方法の科学的根拠は、副交感神経の活性化にあります。
呼吸をコントロールすることで、交感神経の興奮を抑え、リラックス状態へと導くのです。
息を止める時間を長く取ることで、心拍数が安定し、自然な眠気を誘発する効果が期待できます。
実際に試した人からは「10分以内に眠れるようになった」「朝までぐっすり眠れるようになった」という報告が多数寄せられているそうです。
眠りが変われば人生が変わる
睡眠学者・柳沢正史氏の研究と提唱する手法は、睡眠に対する認識を根本から変えました。
15秒呼吸法という簡単な技法から、オレキシンの発見という画期的な科学的成果まで、その全てが現代人の睡眠改善に直結しています。
良質な睡眠は、単に疲れを取るだけではありません。
創造性を高め、免疫力を向上させ、人生の質そのものを向上させる力を持っています。
今夜から、ぜひ15秒呼吸法を試してみてください。
人生が睡眠の質と共に変わっていくかもしれませんね!
#林修の今知りたいでしょ!