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PENTAX DA★16-50mm F2.8ED AL[IF]SDM
上質な写りはさすがに最上位「★」レンズ。
ピントが合った時の描写はズームレンズらしからぬ透明感の高い写りだと思います。
色表現は緻密でなめらかなしっとり系。雰囲気を重視する写真が目的であればおすすめのレンズです。隅々まで解像するような写真には不向き。
絞るほどシャープになるというレンズではありません。絞るほどにボケがうるさい感じになる事が多いので、どちらかというと開放付近の方が使いやすいと感じます。絞りはF6くらいまで、あとはシャッター速度とISO感度を調整してボケを活かした写真を心掛けた方が、このレンズらしい良い写真が撮れるかも知れません。
残念なのは、出荷時点での品質が低すぎるという点。
片ボケの噂は知っていたのですが、購入してビックリ。本当に片ボケでした。
ボクのは中心と左側がクリアに写った時、右側が若干滲む感じ。と言うか前ピン。
ちなみに、どこかで噂されているような「片ボケはメーカー調整不可」というような事は事実無根だと思います。
実際に調整に出したボクのDA★16-50mm F2.8は片ボケがきちんと修正されていますのでご安心を。
【その他】
SDM(超音波駆動モーター)を搭載。
決して早くはありませんが、この静かさはクセになります。
クイックシフトフォーカスも便利。AFが迷ってしまうような条件下やコントラストの低い被写体を撮影する場合、AFの合いやすい位置で合焦させてからマニュアルで微調整する事が出来ます。
価格と性能のバランスを考えるとこれよりもTAMRON A16の方が優れている気がしますが、メーカー調整に出すことをいとわず、長く付き合っていくつもりであればこのレンズを購入して損はありません。
露出設定の難易度が高いため「常に良い写真が撮れるわけでは無い」という点は否めませんが、露出がハマった時の美しい描写は間違いなく一級品。使い心地もかなり良いですよ。
PENTAX FA31mm F1.8AL Limited
絞り開放時の美しいボケは圧巻、絞って超クリア。
このレンズが持つ高い解像力は微妙な明暗や色の変化を明確に表現してくれます。豊かな色表現力が描き出すシャープでキメ細かいグラデーションに思わず息をのむこともしばしば。
明暗差が激しい部分にはパープルとグリーンのカラーフリンジが多発します。開放付近では割と強めに出ますので、気になる場合は1~2段絞ってISO感度を上げた方が良いかも知れません。
やわらかくて美しいグラデーションが持ち味ですので、風景撮りよりは近~中距離のポートレートに向いていると思います。人物の写りがすごく綺麗。
【その他】
うっとりするほど上質なその造りは「所有する喜び」を充分に満たしてくれるはずです。シルバーも良かったのですが「黒」好きなボクはブラックを選択しました。
前玉がものすごく近い、というかフードが小さいうえにキャップがアルミ製の被せ式。手が滑ったらレンズを傷つけてしまいそうですので保護フィルターは必需品かも知れません。
TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR (A16)
購入当初、ひどい前ピンでメーカー調整に。
調整から帰ってきた現在でも個別AF微調整は最大値の-10に設定。その点にはガッカリしたものの、大口径広角ズームレンズの強み・弱みを教えてくれたありがたいレンズ。
逆光時、または薄暗い雨天時(防滴じゃありませんが)の絞り開放撮影ではその実力を遺憾なく発揮してくれるはずです。
大口径の割にコンパクトなこのレンズは今でも頻繁に持ち出すお気に入り。
AFも速く値段も手頃、クセの無い写りですので「最初の一本」としておすすめできるレンズです。
フォーカス時の音は結構大きいかも。
DA★16-50との使い分けは特に考えていませんが、見たままの色を再現したい時にはA16のアッサリ描写が向いているように思います。それと、ゴーストの出にくい「逆光に強い」レンズです。
PENTAX FA35mm F2AL
低価格ながら評判が良かったので購入した、初めての単焦点レンズ。
世間の噂にたがわぬ高性能。ボケは美しく、絞ればパリっと解像。超おすすめの一品です。
距離リング(ピントリング)の造りがかなり雑なため安っぽい。そこだけが残念。
31mm Limited購入以後、出番が減りました。
TAMRON AF18-250mm F/3.5-6.3 (A18)
広角18mmから望遠250mmと幅広く便利に使える高倍率ズーム。
被写体に50cmまで寄れ、マクロレンズとしても使える驚きの万能レンズです。ほとんどのシチュエーションで過不足無く済ませることが出来ますし、ズーム全域で不満のない写りを堪能出来ます。タムロンらしい綺麗なボケも健在。
日中でも幅広なISO感度オート(100~800くらい)で使用することをおすすめします。
画質を欲張って低ISO感度に設定するとシャッター速度がかせげずに手ブレ写真を連発することになり、「このレンズちょっと写りが甘いなぁ」みたいな印象になってしまいます。
【その他】
自重で勝手に伸びてくる鏡筒のユルさにウンザリすることもたびたび。
このレンズ最大の短所であり、出番が減った理由でもあります。